伝統工芸
加賀友禅
元禄年間に活躍した京都の絵師・宮崎友禅斎によって伝えられたという、染め物の伝統技法。加賀友禅五彩といわれる「すおう、あい、おうど、みどり、すみ」を主に用いた、華麗さが魅力です。技法の特徴としては、まず、和紙に花汁を含ませた「青花」(あおばな)で下絵を描きます。青花は水につけると色がとれ、跡が残りません。その後、仮縫いをほどき、ケーキにクリームをデコレーションするような先細の筒を使い、下絵の線の上に糊(のり)を置き、後で地色を布に染めるときに模様を描き込む場所に色がつかないように工夫します。絞り染めなどは全国で見られますが、糊を使ったこの方法は、世界でも類のないものだとか。
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九谷焼
金沢や小松、加賀などで生産される、鮮やかな彩色陶磁器。その技法や特徴は、創始者から代々受け継がれたものではなく、伝統が中断したり、新たな継承者が現れて復活したりと、紆余曲折(うよきょくせつ)を経て現在に至っているのがユニークなところ。九谷焼の老舗(しにせ)
「長寿堂」(http://www.chojudo.com/)(076-221-1822)では、工房でだれでも絵付けに挑戦できます。写真の湯飲みは、絵付けのときに銀ぱくをあしらった最近人気の「銀彩」という手法をほどこしています。
特産物
治部煮(じぶに)
加賀の伝統料理。「じぶ煮」の名前の由来は、「じぶじぶと煮るから」などといわれています。口当たりのいい独特のトロみは、小麦粉をまぶしたもの。表面にギザギザのある麩は「簾麩(すだれふ)」といい、実際に現在でも簾をまいて作ります。見た目には華やかさこそありませんが、鴨肉に季節の野菜を取り合わせているので栄養バランスがよく、いかにも武家の食事らしいといえます。野鳥を使うので、本来は秋の料理。江戸時代には肉食の習慣はなく、一般庶民が口にするものとは違ったようで、殿様に献上したり、特別な催しに食したりした御前料理と考えられます。
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