西大寺会陽(さいだいじえよう)(西大寺・2月第3土曜)
別名「裸祭り」で知られる奇祭。西大寺は高野山真言宗の別格本山で、778年開山といわれる古刹(こさつ)です。会陽とは、旧正月から14日間にわたり、全山の僧が五穀豊穰(ごこくほうじょう)、天下泰平を祈祷する法要のことで、結願(けちがん)の14日、一年の幸福が約束されるという護符が信者の長老にあたる者に渡されました。しかし、次第にこの護符を求める信者が増え、ついには着物がはだけるほどの奪い合いが始まりました。そこで紙の護符を木製の宝木(しんぼく)に代えて群衆に投げ入れ、これを受け取った者に五福がもたらされるということにしました。江戸後期には、現在見るような裸祭りになったといわれています。今や宝木を求めて集結する群衆の数、およそ1万余人。厳寒の深夜零時、宝木の投下とともにすさまじい争奪戦が始まり、境内は男たちが発散する白い湯気に包まれます。