「ラオスの子どもと女性を支える会」運営
高野はる子(たかの・はるこ)さん
ラオスに呼ばれて「なぜラオスか、私にもよくわからないのです。ラオスに呼ばれたとでも言うしか……」。高野はる子さんは、自宅の一部を開放して「ラオスの子どもと女性を支える会」の活動をしています。たまたま旅したラオスの自然で素朴な生活にひかれ、同時にその厳しさにも胸をつかれました。貧しさ、高い乳幼児死亡率、就学も後回しの女の子、低い女性の地位。「子どもたちと、女性の支えになれれば」。高野さんの人生の転機でした。
「だれかのために」は自分のため
「物やお金は、本当に必要な人の所まで届かないことが多いのです」。その場限りではない援助をしなければ……。高野さんは女性には職業教育が必要だと考えました。「手に職があれば自活できます。収入で子供の教育もできます」。ラオスには女性が代々受け継いできた、すばらしい染色と織物の技術があります。そこで身よりのない少女たちが現金収入を得られるようにと、まず孤児院に工房を作って、この伝統織物を製作できるようにしました。それらの作品を自宅のショップやバザーで展示即売して、今度は伝統を生かしたデザインや縫製技術を学ぶ職業訓練所をつくろうとしている最中です。「自立してゆけるようにお手伝いすることが、一番大切」と高野さんは考えます。「この活動を通して、自分自身の生き方を問い直すようになりました。だれかのお役に立とうとすることは、結局は自分を豊かにしてくれます」。気負いもてらいもなく淡々としています。
鎌倉に癒(いや)されて
高野さんにとって鎌倉とは? 「癒しの地です」。明るく言い切りました。「30年以上住んでいて、やっと鎌倉の良さがわかってきました。豊かな自然がたくさん残っていて、その中にいるといつの間にか疲れを忘れています」。気苦労の多い活動を笑顔で続ける高野さんからのメッセージ。「鎌倉ではのんびり山の緑や紅葉や、海の眺めを楽しんでください。ゆったり流れる時間の中で心に元気を取り戻してください」。10月4日から1カ月間、横浜シルク博物館で「ラオスの伝統織物展」が開催され、若い仲間も増えて活動はますます広がっていきそうです。
・土曜日11時〜16時に自宅庭園にてオープンカフェ、金・土・日・祝日にはラオスの織物や小物を販売するショップも開いています。/0467-24-2527
●JR鎌倉駅西口から徒歩7分
