歴史

熊谷次郎


平家物語の直実の生まれ故郷

熊谷駅を出てまず目に入るのが、熊谷次郎直実(くまがい・じろうなおざね)の銅像です。直実は、1141年(永治元年)に熊谷で生まれ、保元の乱、平治の乱で活躍した武将。このとき、源氏に追われた平家は、一ノ谷で再起を図りますが、迫る追手に波間に逃れ行く平敦盛(たいら・あつもり)を呼び返し、直実が討ち取ったことは有名です。敦盛の首に、武具や遺愛の青葉の笛などを添えて、父・経盛(つねもり)に送った一書は、「熊谷状」として、関東武士の面目を今日まで伝えています。年若い敦盛を討って無情を感じ、出家した話は、世阿弥の修羅物として能にもなっています。直実は蓮生坊(れいせいぼう)を名乗り、故郷熊谷で草庵を結んで念仏などの修行に励んだといわれています。

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熊谷寺

石段をアジサイが彩る熊谷寺


熊谷寺(ゆうこくじ)は、直実の開山といわれ、徳川家康も深く帰依して七堂伽藍を建立し、関東最初の念仏道場だったといわれています。約1万平方メートルもある境域は、うっそうとした木々に囲まれ、本堂、庫裡(こり)、山門、鐘楼、宝蔵などがあり、直実ゆかりの品々が保管されています。アジサイの季節は情緒もひときわで、その美しさを目当てに多くの人々が訪れます。
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