唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)
ドイツの著名な建築家ブルーノ・タウトは、世界にはじめて神宮のすばらしさを紹介してこう言いました。「伊勢は世界の建築の王座。単純な素材が、とうてい他の追随を許さぬまでに、構造とよく融合している。形式が確立された年代は正確にはわからず、最初に作った人の名も伝わらない。この建築は、おそらく天から降ったものだろう」はじめに建てられてから長い長い時間が経っても、当時と変わらない姿で存在する神宮。その建築様式は、唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)といいます。
イメージ図


イメージ図 堀っ立て柱に萱(かや)の屋根、屋根には破風(はふ)がのびる千木(ちぎ)、棟の 上には堅魚木(かつおぎ)が並び、棟持ち柱が棟の両端を支えます。また、この建築 様式は切妻(きりづま)造りの平入り(ひらいり)といって、入り口は屋根の軒の側 にあります。ちなみに伊勢河崎町の民家では、神宮と同様の造りになるのを避け、妻 入り(つまいり)といって入り口が別の側面にあります。
唯一神明造はすべて直線式 で、必要な金具のほかは飾り気がほとんどない、たいへんシンプルなヒノキの素木造りです。また、地面から御正殿の棟までの高さは、10メートルあまり。御床までは、 人の背丈より高い2メートル50センチもあります。間近に寄ると、その美しさと荘厳さに息をのみますが、一般の人が近くまで参入できるのは、20年に1度、遷宮に先立って行われる「お白石持ち行事」のときだけ。普段は垣の外から御正殿の姿を拝することになります。その大きさ、荘厳さは離れても伝わってくるようです。




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