仙台ーこの町この人

作業する小竹孝さん

埋もれ木細工は、500万年前の樹木の「化石」から作られます。

「平家物語」にも詠まれた埋もれ木。小竹孝(こたけたかし)さんは、時間と自然の結晶ともいえるこの素材を使って、意欲的な創作活動を続けています。十七歳で父に師事してから、用と美を追求し続け、各展にも入選しました。

埋もれ木の歴史は500万年前までさかのぼります。当時、大繁茂していた杉、松、ケヤキなどが、地中に埋もれて炭化作用を受けました。この「樹木の化石」が埋もれ木細工の素材です。

工程にも長い時間がかかります。まず地下から埋もれ木を採掘。それを6〜7年かけて屋根裏で陰干しした後、木取り(型をとること)→細工→磨き(水中)→拭き漆7回で仕上がります。

今のように細工されるようになったのは、文政時代に仙台藩の下級武士が始めてから。埋もれ木は職人の手にかかって、地中での眠りから目を覚ますのです。黒褐色の木目が美しく、はるかな時間の経過を感じさせる重量感があります。

埋もれ木細工の写真
埋もれ木細工には、茶器や盆などのほか、このようなアクセサリー類もあります。
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